インフルエンザについて
インフルエンザの感染力は非常に強く、日本では毎年約1千万人、約10人に1人が感染しています。インフルエンザは流行性があり、いったん流行が始まると短期間に多くの人へ感染が拡がります。
一般的な風邪は様々なウイルスによって起こりますが、その多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳などの症状が中心で、全身症状はあまり見られ ません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
一方、インフルエンザは、インフルエンザウイルス(※)に感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の 症状が突然現れます。併せて一般的な風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られます。お子様ではまれに急性脳症を発症し、ご高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴うなど、重症になることがあります。
※インフルエンザウイルスは抗原性の違いにより、A 型、B 型、C 型、D 型に大きく分類されます。
インフルエンザ | 風邪 | |
---|---|---|
症状 | 38度以上の発熱 | 発熱 |
全身症状(頭痛、関節痛、筋肉痛など) | 局所症状(のどの痛み、鼻水、くしゃみ、咳など) | |
局所症状(のどの痛み、鼻水、くしゃみ、咳など) | ||
急激に発症 | 比較的ゆっくり発症 | |
流行の時期 | 1~2月がピーク ※4、5月まで散発的に続くことも |
年間を通じて。特に季節の変わり目や疲れている時など |
<重症化する危険が高い人>
○高齢者 ○幼児 ○妊娠中の女性
○持病のある方:喘息のある人、慢性呼吸器疾患(COPD)、慢性心疾患のある人、糖尿病など代謝性疾患のある人 など
インフルエンザ(季節性)の予防
(1)感染経路を断つこと、(2) 予防接種を受けること、(3) 免疫力を高めることが大切です。
(1)感染経路を断つ(飛沫感染・接触感染を防ぐ)
帰宅時や調理の前後、食事前など、こまめな手洗いを心掛けましょう。
アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。
※うがいは、一般的な風邪などを予防する効果があるといわれていますが、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません。
外出時なども手を顔に持っていかないようにし、外食時も食事前は手洗いを心掛けましょう。
(2)予防接種を受ける
発症する可能性を減らし、もし発症しても重い症状になるのを防ぎます。
(3)免疫力を高める
免疫力が弱っていると、インフルエンザウイルスに感染しやすくなります。また、感染したときに症状が重くなってしまうおそれがあります。ふだんから十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておきましょう。
詳しくは以下をご確認ください。「正しい手の洗い方」など、インフルエンザから身を守るために気をつけるべきポイントを紹介しています。
予防周知のための啓発ツールは以下よりご利用ください。
インフルエンザ(季節性)に感染してしまったら
目安として、比較的急速に38℃以上の発熱があり、せきやのどの痛み、全身の倦怠感を伴う場合はインフルエンザに感染している可能性があります。
発症から48時間以内に抗インフルエンザウイルス薬の服用を開始すれば、発熱期間の短縮などの効果が期待できます。高熱が出る、呼吸が苦しいなど具合が悪ければ、早めに医療機関を受診し、処方された薬は医師の指示に従って服用しましょう。
お年寄りやお子さん、妊婦さん、持病のある方、そして図のような重症化のサインがみられる場合は、すぐにお近くの医療機関を受診しましょう。
- 水分の摂取も必要です
汗をかいたときや脱水症状の予防のためにもこまめに水分を補給しましょう。 - 咳エチケット
せきやくしゃみをする間は、飛沫に病原体を含んでいるかもしれないので、周りに人がいる際にはマスクを着用しましょう。
■こちらもご覧ください。
「インフルエンザ一問一答 みんなで知って、みんなで注意!」
みなさんが日頃抱いているインフルエンザについての質問にわかりやすくお答えしています。
もっと詳しい説明が知りたいという方は、「インフルエンザQ&A」(厚生労働省)をご覧ください。毎年インフルエンザの流行シーズンに寄せられる質問の中で、頻度の高いものをQ&Aにまとめて紹介しています。
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- 引用、参考文献 https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/influenza.html